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2023/05
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第91回東京箱根間往復大学駅伝競走 往路
1月2日(金)大手町読売新聞東京本社前~箱根町芦ノ湖駐車場入口 往路成績 3位 東洋大 5:30'47 1区 田口雅也(済4・日章学園)1:02'12 4位(区間4位) 2区 服部勇馬(済3・仙台育英)1:07'32 1位(区間賞) 3区 上村和生(済3・美馬商)1:03'34 4位(区間6位) 4区 櫻岡駿(済2・那須拓陽)55'15 4位(区間4位) 5区 五郎谷俊(済4・遊学館)1:22'14 3位(区間11位) ![]() 田口はスタート直後から先頭に立った ![]() 鶴見中継所 田口(左)-服部勇 ![]() 学生屈指のランナーがそろう2区で区間賞を獲得した服部勇 ![]() 上村は苦しい表情を見せながらも懸命に走り切った ![]() 平塚中継所 上村(左)-櫻岡 ![]() 全日本の経験を糧に櫻岡は初めての箱根路に挑んだ ![]() 苦しい表情でフィニッシュする五郎谷 完全優勝から一年。東洋大は前回王者として、連覇を掲げた第91回箱根駅伝に挑んだ。1区から駒大、青学大、明大と接戦を繰り広げると、2区の服部勇の力走によりトップに立つ。ところが3区で他大の猛追を受け4位に沈むと、その後は流れを失い思うように巻き返すことができない。往路を3位で終え、明日の復路へつないだ。 大会前に「区間賞の走りでチームを優勝へ導く」と並々ならぬ闘志を燃やしていた服部勇。ハイスピードで突っ込むと、タスキを受けた直後に明大、3㎞過ぎに青学大をとらえる。さらに先頭との差を確実に詰め、ついに5㎞付近で追い付いた。いったん後退する場面も見られたが、19㎞で勝負に出ると一気にトップに躍り出る。終盤は笑顔から一転、苦しい表情を見せたが服部勇の真骨頂である粘りの走りで1位は死守し、公言通りの区間賞を獲得した。 当日のエントリー変更で3区に起用された上村は、後続とほぼ差がない中でスタートした。しかし、8㎞過ぎに駒大に突き放されると、明大にも猛追を受ける苦しい走りとなる。続く4、5区に控える箱根駅伝初エントリー選手のためにも何とか最小のタイム差でこらえたいところであったが、残り8㎞を残して大幅にペースを落としてしまう。終盤には青学大にも追い上げを許して4位に沈み、悔しいタスキリレーとなった。 3位と3秒差でタスキを受けた4区・櫻岡は、落ち着いて前をいく青学大に付いた。力を出し切れなかった全日本駅伝の反省を下に、順調にペースを刻んでいく。しかし、青学大に離され単独走になると思うようにペースを上げることができず、前方の選手にその差をみるみる広げられる。流れを取り戻すことはできないまま、タスキは5区へ。 最終学年にして念願の山上りに挑んだ五郎谷は、雪の残る箱根の山を懸命に駆け上がる。これまで培ってきた走力で一時は3位に迫ったが、前をいく背中を一向にとらえられない。それでも天下の剣を上り切ると、ラスト1㎞を切ったところでアクシデントにより失速した駒大をかわし、3位でゴールテープを切った。 5区で神野(青学大)が柏原(H23年度済卒・富士通)の記録を上回る驚異的なタイムを叩き出したこともあり、トップとは6分49秒差と連覇への道は険しくなった。それでも復路には力のある選手を多く残している。チームスローガンである「その一秒をけずりだせ」を体現する、鉄紺集団らしい走りで意地を見せたいところだ。 ■コメント ・谷川コーチ 全体を見渡して4区までは最低限の走りはしてくれたと思うが、最低限では勝てないということを痛感した。1、2区で先行して、3、4区はその流れに乗って良い形で5区の五郎谷をスタートさせたいと思っていた。今日のオーダーに関しては調子のいい選手を3、4区で使うと決めていて、総合優勝の条件となる往路優勝に向けて遅れを取らないようにと思っていた。櫻岡は期待していたので、もう少し積極性を出してほしかった。五郎谷はあれが今日の条件の中で精一杯だったのかなと思う。このチームでは一番適性がある選手だったので、その点では残念。敗因は誰がどうのこうのということではなくて、4区終了時点でも青学大の後塵を拝したということを考えれば、力負けとしか言いようがない。対抗できる戦力を用意することができなかった。(復路へ向け)明日はみんな調子が悪いわけではないので、しっかりと各選手が自信を持って走ってほしい。 ・1区 田口雅也(済4・日章学園) できるだけハイペースでいきたくて他の選手も特に出てこなかったので、10kmまでは先頭を引っ張っていった。10kmからは少し休もうと思って後ろに下がったら、久保田(青学大)が出てくれたのでしっかり付いていった。ラストは六郷橋からまだまだ力が無いと実感する走りになった。(他大選手は意識したか)最後にしぼられた大学がライバルになると思っていたので、そこは意識していた。主将として、区間賞を取っていい流れでうまくつなぎたかったが、昨年同様最低限の走りはできたと思う。(2区以降の選手に向けて)勇馬は今年、夏もしっかり練習を積めていて力もつけているので、先頭争いをして往路優勝につなげる走りをしてほしい。初めて走る選手も多いが優勝経験者もいるので、しっかり往路優勝を目指して頑張ってほしい。 ・2区 服部勇馬(済3・仙台育英) 予定通り田口さんがトップと僅差でタスキを持って来てくださったので、焦らず集中して走ることができた。レース前にも田口さんから「楽しんでこい」と言われていたが、本当に楽しむことができた。(前回の2区に比べて)入りの5kmも20秒くらい速く、全てにおいて今回の走りの方が良かった。マラソンを見据えた練習の効果がとても大きかったと思う。(区間賞については)タイムを見る限りでは嬉しくない。あと20秒は縮めたかった。(これからの区間の選手に向けて)3、4、5区と強い選手が起用されているので、他大学にも絶対に負けないと思う。自信を持って走ってほしい。 ・3区 上村和生(済3・美馬商) (監督からの指示は)最初の5kmはまだ足を使わずに、余力を残しながらいき、それを越えて海岸線にいってから勝負だと言われていた。(タスキを受けたときは)絶対にトップでタスキを渡すという気持ちでいった。結果的には抜かれてしまって本当に申し訳ない。(レース展開は)最初の5kmが14分30秒でいって、次の5kmが14分22秒くらいでいった。7km辺りで中谷(駒大)に仕掛けられて、付いていけず苦しかったしきつかった。29分切りで10kmを入ったところでいっぱいいっぱいになってしまった。ラスト1kmを切って渡邉(青学大)とスパートをかけ合う形になって、そこで離れてしまって1秒をけずりだせなかった。最後渡邉には絶対に負けてはならなかったと思うし、悔しい。(後続の選手に向けて)4区も5区も練習ができていて信頼できる選手なので、優勝目指して頑張ってほしい。 ・4区 櫻岡駿(済2・那須拓陽) 前半から青学大に引き離されて差を広げられてしまって申し訳ない。レース前の調子は良かったが、前半から想定よりペースが遅くて結果として目標タイムに及ばず力不足を感じた。(監督からの指示は)最初の2kmは落ち着いて入って、いいフォームでいくように言われていた。全日本では後半に失速してしまったが今回は前半にまずまずのペースで入って、フォームも全日本よりは良かった。それでも力が足りず自分はまだまだ弱いと思った。(後続の選手に向けて)自分の走りには申し訳なさしかない。後の選手にも頑張ってほしい。 ・5区 五郎谷俊(済4・遊学館) 前半はかなり調子が良かったが、最終的には区間11位という不甲斐ない結果になってしまった。チームに迷惑をかけてしまったので悔しさと申し訳ない気持ちでいっぱい。(タスキをもらったときは)明大と50秒くらいの差と聞いていたので、前を追ってレースを進め順位を上げていこうという考えだった。(5区を走るにあたって)山は上りでかなり筋肉を使うので体の状態に気を使わなければならない。足をつったりしないように走る前にストレッチなどを重点的に行ったが、本番は思うようにいかず途中でがくっと落ちてしまった。(5区に決まったときは)4年生で最後ということで夏合宿から山の対策をしっかりしてきて調子も上がっていた。後輩にも駅伝を走りたい選手がたくさんいる中で自分が選ばれて、その人たちの思いを無駄にしないようにしっかり走ろうと思っていたが不甲斐ない結果に終わり、本当に申し訳ないと思う。 TEXT=石田佳菜子 PHOTO=市川菜月、石田佳菜子、小泉真也、千野翔汰郎、青野佳奈、枦愛子、山本純平 スポンサーサイト
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